実刑判決の被告人に「殺したるからな」と脅された――検察官は「危険な職業」なのか?

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検察官は、被告人の有罪を立証するのが仕事のひとつだ。今回のケースのように被告人から「逆恨み」されて、身の危険を感じるようなことは、ときどきあるのだろうか。

私自身、検察庁にいた当時、こういう被害にあったことはありませんでしたが、そういうことも「あり得る」ことは常に念頭に置いていて、検察庁外で、自分が検事であることは極力知られないようにしていましたし、周囲の動静には、神経質になっていたわけではありませんが、注意を払っていたように思います(例えば同じ人間がずっと後をつけていないかとか)。一時、暴力団関係の事件の捜査ばかりやっていた時期があり、さすがにこれはやばいかもと危惧したこともありましたが(本部の暴力団担当の課長補佐は、警察を挙げて守るからと言ってくれてはいましたが)、何とか無事な状態で退職することができました。
検察官に限らず、弁護士、裁判官も一般人よりは危険がつきまとうわけで(弁護士では事件関係者に殺害された人が複数いますし松本サリン事件は裁判所官舎を狙った犯行でした)、いちいち気にしていてはやっていられないものの、常に注意を払い怠らないようにすることが必要な、そういう職業ではないかと思います。