世田谷一家殺害事件、捜査長期化のなぜ 「否定し難い初動ミス」

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141230-00000000-san-l13

なぜ捜査はここまで長期化しているのか。事件は30日で発生から14年。原因について「初動捜査に問題があったという見方が根強くある」との指摘もあり、警視庁関係者は「残念ながら、否定はできない」と話している。

私が平成元年に検事任官した頃に東京で発生した殺人事件で、複数の少年が犯したとされ家裁に送致された後に、犯人性に重大な疑問が生じて不処分(実質無罪)になったという事件があり、その後、検察庁内の研修で、その事件について、ベテラン検事の解説講義を聴く機会がありましたが、警視庁捜査1課、東京地検刑事部の本部事件係(これは昔から花形ポストで捜査経験豊富で優秀なベテラン検事が充てられるのが通常です)が取り組んでいながら、なぜこのような杜撰な捜査になってしまったのかと大きな疑問が生じてきたことが思い出されます。
人間のやることですから、優秀な集団が担当すれば確実にミスなく結果が出るというものでもありませんが、実施したことについて早期に見直し、検証がされ是正すべきは是正されるという態勢が取られていることも(そういったバックアップ態勢が機能しているということですが)重要であり、上記の事件について、今になってあの点はそうではなくこうだったかも、などといった話がぽろぽろと出てきているのを見ると、素朴にどうなっているのかという疑問を感じずにはいられません。
犯人は必ずどこかに存在していたのであり、膨大な捜査資料に取り組むのは大変なことであるとは思いますが、全くの白紙の状態から取り組むチームを1つ投入して、既存の捜査とは全く別の視点でこの事件を洗い直してみる、ということも、本格的に行われてよいのではないかという気がします。