デニソワ人、パプアニューギニア人の祖先と交雑 研究

http://www.afpbb.com/article/environment-science-it/science-technology/2780601/6608580?utm_source=afpbb&utm_medium=topics&utm_campaign=txt_topics

研究チームは、2008年にロシア・シベリア(Siberia)地方のデニソワ洞穴(Denisova Cave)で発見されたデニソワ人の女性の指の骨と親知らずからゲノム(全遺伝情報)を抽出し、解析した。
その結果、ネアンデルタール人と違い、デニソワ人は現代のユーラシア人と遺伝的共通点はないが、DNAの最大12分の1がパプアニューギニアをはじめとするオーストラリア北東に位置する島々に住むメラネシア人と共通していることが分かった。
これはデニソワ人とメラネシア人の祖先が交雑していたことを意味する。
研究チームはネアンデルタール人とデニソワ人は約50万年前にアフリカから移動したと考えている。ネアンデルタール人は西に移動して中東や欧州に定住。一方のデニソワ人は東に移動し、更新世の約40万〜5万年前にシベリアからアジア南部の海岸に到着して別の人類と交雑したという。

新種の人類 4万年前、露南部で生活 骨片のDNAで判明
http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20100326#1269562607

でコメントした、「失われた人類」ですが、上記のような調査結果を見ると、ロシアからアジアにかけての、かなり広い範囲で棲息していたということになりそうですね。
4万前程度までの棲息が確認できるということは、人跡未踏の地で今なお棲息していても不思議ではなく、世界各地で目撃されている「獣人」といったものが、こうした失われた人類の末裔という可能性を、ますます感じさせるものがあります。
今後は、ヒト系の未確認動物について、このデニソワ人系のものではないかということも検討すべきでしょう。