わたしはこれで記者を堕落させた 「機密費」で接待、「女」も用意 平野貞夫・元参院議員に聞く

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100530-00000000-jct-soci

担当記者を連れて、赤坂や銀座の料亭へ行ってクラブへ行って……ランクは中級でしたがね。それから記者たちはこちらが用意した「女」とホテルに泊まってました。私は途中で抜けるのですが、園田さんから「ちゃんと最後まで接待せんか」と怒られたこともあります。その費用をこちらが持ち、1度に20〜30万円、月に1回程度といった感じでやっていました。

――記者に抵抗感はなかったのでしょうか。

平野 それが当たり前の時代でしたから。でも、朝日新聞の記者だけは応じませんでした。「自分の信条だ」とか何とか言ってました。ほかの記者は、政治家や派閥と仲良くやって情報を取る、それが仕事だと思っていて、後ろめたさは持っていませんでした。また、そういう記者がその後出世して行きましたよ。

政治部記者の、かつての(今にも続く、と言っても過言ではないと私は思いますが)汚い側面がよく出ていますね。女まであてがわれては、あてがってくれたほうの言いなりで、政治を監視するとか厳しく批判する、といったことは望むべくもなかったでしょう。当時の政治記者は男ばかりなので女をあてがう、ということになったと思われますが、これが女の記者だったら男をどこかから調達してきてあてがったんでしょうか?
この問題は、大手マスコミが、おそらく報じれば自分達に火の粉がかぶってきて、かぶってくるだけでなく火がつき燃え広がって消火できなくなる可能性が高いからではないかと思いますが、なかなか報じようとしませんが、政治とマスコミの関係の本質に絡む重大な問題で、国民がもっと関心を持つべきではないかと私は思います。