「犯罪者の社会内処遇の探求―処遇の多様化と修復的司法」

犯罪者の社会内処遇の探求―処遇の多様化と修復的司法

犯罪者の社会内処遇の探求―処遇の多様化と修復的司法

ロンドンの見学旅行の際、一緒に行った方々から教えていただき、帰国後、早速、アマゾンで購入の手続をしました。

http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20060917#1158421467

のように、日本でも刑務所の過剰収容問題は深刻ですが、英国でも同様の問題があることが、見学先のいろいろなところで語られていました。
厳罰、多くの受刑者を長期拘禁、という流れだけで進めていれば、刑務所をいくら増設しても足りない、ということにしかならず、予算面でも職員等の確保においても、制度が破綻してしまうのは必定でしょう。今後は、日本でも、社会内処遇ということを真剣に検討し、現実の制度として導入する必要が急務ではないかと思います。
ただ、犯罪を犯した者が適正な処罰を受ける、ということも、社会にとっては必要なことであり、国民の理解や納得を受けつつ進める、ということも不可欠でしょう。
私は、司法試験の選択科目で刑事政策を選択し、あまり勉強できてこなかったものの興味は人一倍あるので、今後は、いろいろと勉強したいと思っています。

「社会奉仕命令を導入すべきか?」
http://beatniks.cocolog-nifty.com/cruising/2006/09/post_72a4.html

導入しても、制度設計を誤れば、過剰収容解消にはつながらず、むしろ、重罰化へとつながりかねない、ということでしょう。