うつ病治療薬リタリン 乱用防止で効能取り下げへ

http://www.asahi.com/life/update/0920/TKY200709200362.html

同薬は服用すると覚せい効果が得られることがあり、薬物依存の恐れが指摘されてきた。同社は90年代半ばから厳密な診断や処方を求める文書を医師に配布、注意を促している。
だが日本精神神経学会に所属する医師らを対象に精神科医でつくる研究会が04年、実施したアンケートでは、回答医師の3割近くが「過去1年間にリタリン依存者や乱用者と思われる患者を診察した」と答えた。

リタリンへの依存、濫用は深刻な状態になる場合があり、以前、まだ検察庁にいた当時、リタリン欲しさに病院へ強盗のため押し入った、という事件の公判に立会したことがあります。
今回の措置は、一定の抑制効果があるとしても、リタリンが闇で流通する可能性は高く、今後もこの問題が根絶されることはないでしょう。

モヒカン刈り、弁当中身入れ替え 陰湿な実態次々…神戸・自殺高3男子恐喝未遂

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070921-00000082-sph-soci

一方、高校側の対応も問題視されている。生徒が自殺した後、一部生徒から「いじめがある」との指摘を受けた。それにもかかわらず、高校では現金を要求していた生徒の話をうのみにし、実態を把握しないまま、兵庫県に中間報告。「いじめは認められなかった。成績が落ちたのが自殺の原因ではないか」と説明していた。

いじめた者達の責任が重大であることは言うまでもありませんが、このような深刻な事態を放置していた学校の責任も、相当重大でしょう。
このような学校関係者の重大な失態を「業務上過失」と捉え、業務上過失致死罪による立件ということも、前例はありませんが、真剣に検討されてよい事案ではないか、という気がします。