王室と不敬罪 プミポン国王とタイの混迷(文春新書)

 

書店でたまたま見かけ、最近、通読したのですが、タイに駐在していた記者である著者が、タイの政治情勢をわかりやすく解説していて、かなり参考になるものがありました。私自身、新聞記事等である程度は知っていましたが、時系列を明確にしつつ、これまでの流れが振り返られ、政治情勢における重要人物の動静、言動も紹介されていて、今後のタイを見る上で、自分自身の厚みが増したように感じました。

国王の権威、特にプミポン国王のカリスマ性に大きく依存してきたタイが、その亡き後、いかにして国の統合を図って行くか、今後に注視する必要があるでしょう。