和歌山県警答弁書に「下ネタ許容性高い」

http://www.nikkansports.com/general/news/f-gn-tp0-20130708-1154303.html

和歌山県警から夫との性生活を執拗(しつよう)に聴かれ、精神的苦痛を受けたとして、大阪市の30代の女性が県に損害賠償を求めた訴訟で、県側が過去に女性が飲食業をしていたことから「下ネタ話への許容性が高い」と記載した答弁書を提出していたことが8日、分かった。

取り調べ問題に詳しい元検事の落合洋司弁護士は「女性に問題があるのではなく、取り調べの在り方が問題のはずだ。表現は不適切で、答弁書としての見識も疑われる」と批判している。

そもそも、本件で問題になっている事柄が、「下ネタ話」程度で片付けられるかが問われるでしょうね。参考人聴取自体は任意としても、取調べを受けることになれば、様々な質問が浴びせられ、その中で、必要性も合理性もない、他人の性生活に過剰に立ち入るようなものがあれば、精神的苦痛を受けることになり、それは、刑法上の特別公務員暴行陵虐罪における「陵虐」行為そのものにも該当することになるでしょう。
相手の年齢、社会経験等によって、被る精神的苦痛の程度に多少の強弱はあり得ますが、所詮、その程度のことであり、加害行為を行ったと指弾されている側が、わざわざ世間の怒りや失笑をかってまで答弁書に書くようなことだったのかというと、健全な常識に照らせば「否」でしょう。飲食業をしていたから「下ネタ話への許容性が高い」というのは、職業蔑視、女性蔑視でもあり、和歌山県議会でも心ある議員が県の姿勢を徹底追及すべきレベルに達していると思います。
恥を知らない日本人が増えてきている中ではありますが、敢えて、声を大にして、「恥を知れ」を言ってやりたいですね。