<栄誉礼>防衛省に儀式取りやめ申し入れ 福田首相

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071127-00000170-mai-pol

防衛省で不祥事が続き、守屋武昌前防衛事務次官収賄疑惑の捜査が大詰めを迎える中、「にぎやかな儀式をやる状況ではない」(官邸関係者)と判断したとみられる。
栄誉礼自衛隊の最高指揮官である首相に敬意を示すもので中止は極めて異例。

こういった不祥事が起きるのは、国民が、国会を通じ防衛省に対し、最近、再び捕まった薬物常習者の息子と有名女優の関係のように、過大な予算をつけ「甘え」「慢心」が省全体にまん延しているから、としか思えないですね。
一定期間(10年、と思いましたが、やや長いので、3年間とか5年間)、新規の兵器購入は原則禁止し必要やむをえない補充しかしない、防衛予算の大幅削減、という荒療治も必要でしょう。日本の軍事力は、世界有数の水準にまで達していることは明らかで、この辺で、防衛省関係者の甘え、慢心をたたき直し、真に必要なものは何か、ということを真剣に考えさせる必要があると思います。浮いたお金は、ガソリン税減税とか各種福祉へまわすなど、防衛省が無駄遣いするよりもはるかに有益な分野へまわすべきです。
クラウゼヴィッツは「戦争とは他の手段をもってする政治の継続である」と言っていますが、そうだとしても、そうであればこそ、「政治」が優位に立ち「軍事」を完全なコントロール下に置く必要があるように思います。それは、軍部の暴走により壊滅的打撃を受け再出発したわが国の国是と言っても過言ではなく、防衛省の問題を見ていると、そのあたりが次第に曖昧になり重要な部分が変質しているのではないか、という危惧を感じます。