急死直前に30分も“ぶつかりげいこ”、時津風親方は黙認

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070927i206.htm?from=main2

県警は、死亡前日に、親方がビール瓶で額を殴ったり、兄弟子らが殴るけるなどしたりした行為とともに、当日のぶつかりげいこが長時間に及んだ経緯などについて、さらに詳しく調べている。

いろいろな報道を見る限り、暴行としては(行われた順に)、

1 親方の、ビール瓶による殴打
2 弟子による、稽古以外での執拗な暴行
3 上記の「ぶつかり稽古」

の3つがあるようです。死亡という結果に対しては、3つが全体として作用している(特に2と3)可能性が高いでしょう。
その場合、3が、正当業務行為である稽古として行われた、ということに仮になれば、因果関係等でややこしい問題も生じそうです。
捜査としては、上記の3も、正当業務行為を逸脱した、懲らしめ、制裁のための違法な暴行行為(だからこそ、通常行われる範囲を逸脱し、長時間、執拗に行われた)、という捉え方をする方向で進められているのではないか、と推測されます。
そういった方向で捜査が進展した場合、親方も共同正犯(ビール瓶で殴打している点から捉えれば実行共同正犯、その後において共謀が成立したのであれば共謀共同正犯)と認定される可能性が、やはり高いと言うべきでしょう。
相撲部屋でこのような事件が実際に起き死者まで出る、ということになると、大事な自分の子供を託そうという親は極めて少なくなるのではないか、と思います。この事件の今後の進捗状況とは別に、日本相撲協会としても徹底した調査を行い改善すべき点は改善する、ということを真摯に行わないと、国民から、国技に名を借りた反社会的暴力集団と見られ、見放されて人気がますます低下する、という事態にもなりかねないと思います。