「このサイトはコンピュータに損害を与える可能性」国内サイトにも警告――グーグルのマルウェア警告機能に存在感

http://www.atmarkit.co.jp/news/200707/23/google.html

この機能はマルウェアに感染したWebサイトやスパイウェアをばら撒くサイト、不正なプログラムをダウンロードさせるサイトへのアクセスをブロックするグーグルの機能。キーワード検索でこのような危険なサイトが表示された場合、グーグルは「このサイトはコンピュータに損害を与える可能性があります」と検索結果ページにメッセージを表示し、直接のリンクを行わない。サイトのURLは表示されるのでWebブラウザに直接入力すればアクセスは可能だが、多くのユーザーはためらうだろう。

「ためらう」以上に、通常は、そういったサイトにアクセスしようとは思わないでしょう。当該サイトに対する、一種の「死刑宣告」と言っても過言ではないと思います。
確かに、利用者にとって便利、有益なサービスであり、サイトに対しても速やかな改善を促す効果も大きいでしょう。
ただ、記事中で、

危険性がないWebサイトを誤って危険と認定するStopBadware.orgの誤検出も指摘されているが、グーグルは誤検出を否定している(参考記事)。ただ、モーニングスターのWebサイトのように、現状は危険がないと自社が判断しているWebサイトでも、グーグルが「損害を与える可能性がある」と判断し続けるケースはある。
検索してWebサイトにアクセスするスタイルが一般化する中で、グーグルの検索結果から自社サイトにアクセスできない状況はネットビジネスを行う企業にとっては致命的だ。企業のWebサイト担当者はセキュリティ対策はもちろんのこと、グーグルの警告機能についても敏感にならざるを得ない。

とある通り、誤った、あるいは不適切な危険性認定が、サイトや運営者に対し、致命的な打撃を与え、回復不能な状態に追い込んでしまう、という恐れもかなりあるでしょう。
グーグル八分」の場合、検索結果に表示されなくなりますが、復活の可能性はあります。しかし、「このサイトはコンピュータに損害を与える可能性があります。」と表示されれば、その表示が誤り、あるいは不適切であったとしても、不特定多数の利用者に対し拭いがたい悪印象を与えてしまう可能性がかなりあります。グーグル八分以上に恐ろしいこと、と言っても過言ではない、という印象を受けました。
今後、誤った、あるいは不適切な認定を受けた、として紛争に発展する事例が出てくる可能性もあります。