http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060812-00000032-sanspo-ent
演じるのは、情事の最中に愛人(寺島)を締め殺した作家・菊治(豊川)を法廷で裁こうとする織部検事役。自身も過去に不倫しながら野心のために愛を捨てた経験があり、愛するが故に殺したと主張する菊治に、心のどこかで身もだえするぐらいの羨望を感じるという難しい役どころだ。
日経の連載は、途中から、斜め読みする感じで読んでいましたが、織部検事が、上記のような深みのある人物とは知りませんでした。確かに、難しい役どころでしょう。と言うよりも、そもそも、野心のために愛を捨てた経験があるので愛するが故に殺したとする被告人に身もだえするほどの羨望を感じる、という設定自体に無理があるような気もします。
9日にクランクインしたばかりのハセキョーは「織部検事は、30歳という若さで検事まで上り詰めた優れた人物。検事としての視点と、1人の女性としての視点の中で起こる葛藤と戦いながら菊治を裁いていく。この葛藤を伝えられるように演じたい。期待に応えられるよう一生懸命頑張りたいです」と気合十分。
「30歳という若さで検事まで上り詰めた優れた人物。」というのは、勘違いでしょうね。30歳くらいの検事は、組織の中では単なる一兵卒です。昔から、「検事は備品、事務官は消耗品」と言われ、大多数の人々は、備品、消耗品として終わるというのが実態です。私も、「備品」のまま、寂しく(?)検察庁を去りました。もしかしたら、備品と思っていたのは自分自身だけの思い込みで、実際は消耗品扱いだった可能性もありますが。
それはともかく、長谷川京子の検事姿は見てみたい気がします。