最近、日本でも、「ダークツーリズム」が注目されつつありますが、これは、ダークツーリズム・ジャパンの記念すべき第1号で、アマゾンでも中古に割と高値がついています。副題に「新たな旅の潮流ー出かけよう。悲しみの記憶をめぐる旅へ。」とありますが、正にそれがダークツーリズムですね。
私自身、ダークツーリストを自認しているのですが、例えば、アウシュビッツへ行った際には事前の下調べでいろいろと本や資料を読みましたし、現地ではそういった基礎知識を踏まえて見るもの聞くもの勉強になりましたし、帰国してからも高まった関心に沿ってさらにいろいろと読んだりして、こういう旅は自分の厚みを増す、実に有益なものであるということを感じています。きれいな風景を見て楽しく過ごして、という旅も良いものですが、ダークツーリズムには、一旦はまると抜けられなくなる強い磁場のようなものを感じます。底なしの深い淵をのぞきこむような旅をすることで、自分自身も深まっていく、そういう魅力があります。
忙しくてなかなか行けませんが、今後も、機会を見つけて、時々、こういった旅に出てみたいと思っています。
