<警察官の暴行>県警巡査長に無罪 佐賀地裁「認定できず」

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110329-00000029-mai-soci

公判では、現場交差点で信号停車中に目撃し「(巡査長が)あおむけの安永さんの上に乗ったようにして、拳を3回振り下ろし殴ったように見えた」と述べた女性の証言が焦点となった。
判決で若宮裁判長は「女性の証言は、往来の多い現場で一連の行為を暴行と見誤った可能性を払拭(ふっしょく)できない」として、暴行の事実を認めなかった。

複数の人が接近してもみ合うような状況になると、意図した暴行なのか、もみ合う中で偶発的に接触したのか、わかりにくくなることが多く、目撃者にしても、そうした事態を予期して慎重に観察しているわけでも通常はないことから、その信用性にも限界があることが少なくありません。本件も、おそらく、そういったタイプの、事実認定が難しい事件であったものと推察されます。
こういった事件がきちんと捜査でき、妥当な結論が出せるようになれば、検察官も一人前、という、そういうタイプの事件という印象を受けました。