国旗は背負っていても航空会社「冬の時代」

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100110-00000886-yom-bus_all

苦しいのはJALだけではない、ということですね。

業績悪化の主因は、世界不況のあおりで各社がドル箱としてきたビジネス客が激減して売り上げが低迷する一方、コスト削減が進まないことだ。それでも旅客増が見込めない現状で業績回復のカギを握るのは、人員や施設の削減、不採算路線の縮小といったコスト削減策しかない。

業績が悪化する主要航空会社を横目に勢いを増しているのが格安航空会社だ。

東南アジアの拠点空港であるシンガポールチャンギ空港は発着便の4分の1を格安航空便が占めている。

最近、

生まれ変わる首都圏の空港

生まれ変わる首都圏の空港

を読み始めていますが、今後の航空業界は、「安い」「便利」ということがキーワードにならざるを得ないという印象を、読みながら受けています。便利さということでは、遠い成田より近い羽田が便利、ということになるのは必然で、安い、ということでは、既存の割高な航空会社よりも格安航空会社、ということになるのが自然の流れでしょう。JALも、固有の問題点が厳しく指摘されすぎている面がありますが、航空会社を巡る環境の変化、世界的な不況の中で、既存の航空会社が企業として収益をあげることが難しくなっていることを象徴するのが、倒産寸前という現状と見るべきではないかと思います。その点では、ANAも、JALから流れた客を拾って一息ついているだけ、とも言え、安閑としてはいられないでしょう。
関西の3空港(関西、伊丹、神戸)を、今後、どうするかという問題など、課題山積という状態ですが、単にJALが何とかなれば良い、という問題ではなく、真に国民のためになり国益を増進させる航空政策というものが、今こそ強く求められているという気がします。