中国で実刑の邦人帰国へ 伊藤忠商事の男性社員か

中国で実刑の邦人帰国へ 伊藤忠商事の男性社員か(共同通信) - Yahoo!ニュース

関係者によると、日本国内で勤務していた男性は広州市を訪問し、18年2月、同市国家安全局にスパイ容疑で拘束された。19年10月15日に、広州市の中級人民法院(地裁)が、国家の安全に危害を与えた罪で、男性に対し懲役3年の実刑判決を言い渡し、服役していた。

従来の報道を見ていると、公安調査庁等から協力依頼を受けた民間人が情報収集を行う中で中国当局の摘発の網の目に引っかかった、という流れが見えてきます。確かにそうかもしれませんが、私は、日本国内の情報機関の中に、いわゆる「もぐら」がいて、中国当局に、情報活動の実態が流れているのではないかという疑念を前から持っています。

記事にある人物は、報道によると、日本国内で生活、勤務していたのが中国へ行った途端に摘発、拘束されたとのことであり、中国当局が、予め何らかの情報を得て中国入国時からマークしていたことは十分に考えられるでしょう。

最近、こうして服役を終えて帰国する人がポツポツと出ていますが、日本の当局関係者は、摘発、拘束の状況を丹念にヒヤリングして、情報もれ、組織内のもぐらの存在の可能性を真剣に検討し、あぶり出しに努めるべきでしょう。

香港は、既に中国本土と変わらない状態になっており、日本での行動、発言状況を問題視した中国当局が、香港に入国した日本人を、適当な罪状をでっち上げて摘発、拘束するという事態も、現実的な危険性として念頭に置いておく必要があります。