軍事のリアル (新潮新書)

軍事のリアル (新潮新書)

軍事のリアル (新潮新書)

著者には、

逆説の軍事論

逆説の軍事論

という著書もあり、少し前にこちらを半分くらいまで読んで、なかなか興味深く参考になったのですが、読了する前に上記の新著が出たので、新著のほうを一気に読み通しました。
著者は自衛隊最高幹部の経験があり、軍事のプロでありつつも、その思考、発想には地に足のついたバランスが感じられます。軍事については、こういう職業軍人系の人々の考え、意見にも率直に耳を傾けていかないと、実戦に通用しない、空虚な軍事論、平和論になりかねませんから、私は、今後とも努めてこういったジャンルの本も読みたいと感じています。
本書でも、自衛隊の成り立ちや歴史にも言及しながら、何ができるのか、またすべきなのかが冷静に語られて、大いに参考になりました。