NHK出版の52歳男性編集長、10年間で1350万円着服か

http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/ann?a=20140306-00000030-ann-soci

NHK出版の放送・学芸図書編集部の男性編集長(52)は2003年から10年間にわたり、ドラマの関連本などの編集で架空の校正業務を発注するなどして約900万円を会社に支払わせ、親族の借金返済などに充てていました。更に私的な飲食代など、約450万円の不適切な経費を請求していたということです。

ありがちな不正行為ですが、編集長(欺く行為)→支出担当者(錯誤)→支払という流れであれば詐欺、編集長自身に一定の支出裁量があってその権限を濫用して支出が行われていたという形態であれば背任でしょう。記事の書きぶりからは、詐欺のほうか、という印象を受けますが、システムを具体的によく見てみないと断定できません。
ネットで検索すると、この編集長は、大河ドラマ関連本の出版などでなかなか活躍していた人のようですが、金銭の不正でもなかなかの活躍ぶりで、こういった不正は発見しづらい場合が多く、それだけに悪質と言えるでしょう。刑事告訴までするかどうか不明ですが、金額が少なくないことや(刑事の時効にかかっているものもあるようですが)、NHKの公共性に照らすと、刑事告訴も十分あり得るケースではないかと思います。
ちまちまとした受信料をねちねちとしつこく取り立てるNHKですから、これだけ多額の不正に厳正な対処をしないようでは、それでなくても不信を招いている現状でますます不信を招きかねないでしょう。