<森友学園>学園本部など関係先の家宅捜索 大阪地検特捜部

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170619-00000062-mai-soci

大阪府によると、籠池氏は理事長だった2011〜16年度、虚偽の書類を府に提出するなどして、塚本幼稚園の専任教員の数に応じた「経常費補助金」約3440万円と、障害などで支援が必要な園児数に応じた「特別支援教育補助金」約2740万円をだまし取った疑いがあり、府は詐欺容疑で籠池氏を告訴していた。
一方、特捜部は学園が国有地を購入して計画した小学校建設を巡り、籠池氏が国の補助金約5600万円を不正受給したとする補助金適正化法違反や、近畿財務局職員が国有地を不当に安く売却したとする背任容疑での告発も受理し、捜査を進めている。

今年のゴールデンウイーク中に、某マスコミ関係者が、森友学園関連でゴールデンウイーク中の強制捜査(身柄も含め)があり得るのかと問い合わせてきたので、私は、「一連の事件は、検察が自ら乗り出して認知、立件しているものではなく、五月雨式にあちこちか告訴、告発が出てきて順次、受理、立件しているもので、他の事件に先んじて慌ててやるような事件でもない。今年の夏前までに資料収集や基礎的な事情聴取を行い、秋以降に本格捜査へ進んで、今年末あたりを目処に刑事処分を決めるという流れではないか。」と説明していました。この時点で家宅捜索したのは、国会会期終了後、都議選告示前で、検察が嫌う、政治への影響とか政治的に利用されることを避けることができるという判断や、現時点で証拠品を押収しておくことで、7月、8月に交代しつつ夏休みを取りながら、ブツ読み(証拠品の検討)、それを踏まえつつの関係者からの事情聴取が行えるという判断からではないでしょうか。その結果を踏まえて、捜査方針をさらに具体化し、秋以降、刑事処分へ向けて捜査がさらに本格化し、必要と判断されれば関係する被疑者の逮捕、勾留もあり得るでしょう。
今回の家宅捜索の被疑事実に、上記の背任事件が入っているかどうかはよくわかりませんが、入っていないとしても、特捜部は一連の事件を全体として解明することを目標としているはずで、押収した証拠品は背任事件の解明にも活用されることになるはずです。今後の捜査が大いに注目されると思います。