慎重?ずさん?… 「謎」を呼ぶ不可解な犯行

http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/130131/crm13013100310000-n1.htm

容疑者らは、事前に遺体の遺棄場所を準備するなど用意周到な犯行をうかがわせる一方、クレジットカードを使用しようとして失敗するなどずさんな一面ものぞく。事件前後の犯行グループの動向からは、さまざまな矛盾が浮かび上がる。

犯行動機も「謎」だ。霜見さんの資産が目的としても、手に入れた現金は、質屋で財布を換金した金額だけだったとみられ、捜査関係者は「少額を奪うために、これだけ手の込んだことをするだろうか」と首をかしげる

報道でしか事情がわかりませんが、これだけ大掛かりな事件を起こし、2名殺害ということまでやりながら、肝心の「金」については、あまりにも無計画で杜撰なことしかやっていないのではないか、という印象を強く受けますね。資産家、金持ち、といっても、犯罪まで犯す以上狙うべき「金」が、すぐに大きく出てくる、というものでもなく、すぐに殺害してしまっては吐き出させることも困難になりますから、やるのであれば、一定期間は生かしておいて、その間に、現金を持って来させたり、キャッシュカードや聞きだした暗証番号で引き出したり、すぐに換金できるものを差し出させて換金するなどしないと、金にはなりません。狡猾な犯人であれば、夫婦のうち、例えば妻を誘拐、監禁しておいて夫に金策させる、といったことも考えそうですが、本件で、そういったことが行われた形跡も今のところありません。何らかの計画はしていたものの計画が狂いすぐに殺害してしまったのか、判明していない別の事情があったのか、いずれにしても不可解な事件で、今後の捜査による解明を待つ必要があります。