「バスルートの変更に伴うレンガ塀の撤去工事の終了」

http://www.jrc.or.jp/info/882.html

以前、

http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20050510#1115654921

で触れた、日本赤十字社東京女学館との紛争ですが、その後も継続しているようです。

http://map.yahoo.co.jp/pl?nl=35.39.10.210&el=139.43.12.457&fi=1&skey=%c5%ec%b5%fe%bd%f7%b3%d8%b4%db&pref=&kind=

この位置関係ですから、確かに、東京女学館としては、隣接地に19階建てを含む8棟のマンション(計約780戸)が建ってしまえば、マンションから校内が容易に見渡せるなど、悪影響が甚大だ、と深刻に考えているのでしょう。
紛争解決は、最終的には裁判所の判断によるしかないものと思われますが、上記の日本赤十字社のサイトの記載は、反対運動を「妨害」と決めつけ(一方当事者としてはやむをえないとはいえ)、

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%AA%E3%83%BB%E3%83%87%E3%83%A5%E3%83%8A%E3%83%B3

にあるような「赤十字精神」が微塵も感じられません。
紛争の経緯がわからないので、軽々にコメントできませんが、日本赤十字社側にも、「赤十字」という言葉の重みをよく考えた上で、反対運動を、単に「妨害」と決めつけてしまうのではなく、東京女学館側に説明を尽くし、無理からぬ要請に対しては考慮するなど、適切な対応を望みたいと思います。
普通の会社や団体とは違い、日本赤十字社には、その方針が行動が「人道」に沿っているかどうかという、極めて高度の倫理性が求められているのではないかと思います。
法令の範囲内であれば何をやってもよい、法令の範囲内での行為に反対する勢力は排除してしまえばよい、といったことは、日本赤十字社については許されないでしょう。

「提訴にあたって・・・私たちの考えとお願い」(東京女学館
http://www.tjk.jp/notice/notice02.html
日本赤十字社広尾地区再建整備計画にかかる東京女学館の主張に対する日本赤十字社の考え方について」(日本赤十字社
http://www.jrc.or.jp/info/878.html