あとを絶たない『指導死』 苦悩する教育現場の本音

あとを絶たない『指導死』 苦悩する教育現場の本音(FBS福岡放送) - Yahoo!ニュース

教員の不適切な指導に追いつめられ、子どもがみずから命を絶つことを『指導死』といいます。

遺族の会が2007年につくった言葉です。 『指導死』とみられる事案は、平成以降に報道されたものだけで107件あり、調査にあたった教育評論家は、表沙汰になっていない事案は、さらに多いとみています。

私は昭和50年代の半ばに、中学、高校で野球をやっていたので、古いスポーツ界の雰囲気、体質がわかるのですが、かつては、罵声を浴びせる、殴る蹴る、精神的に追い込むといった指導が当たり前のように横行し、それを当然視する風潮もあったと思います。

その後、世の中は変わりましたが、そういう古い世界を引きずった人々が、年齢を重ね、指導層としてまだ残っている、変わらなければならないのに変わらず、変われず、古いスタイルで押し通していることが、上記のような問題を引き起こしているのではないかと思います。

指導に透明性を持たせ、不適切な指導が迅速に改められる体制が必要でしょうし、例えば、指導にあたっては学校関係者以外に、外部からの別の指導者も入れて、必要に応じ相談したりその指導者から誤った指導を是正させる、といったことも必要ではないかと思います。

日本社会の病弊がこういったところにも現れているという、強い問題意識を持って是正に努めるべきだと思います。