東条英機らA級戦犯の最期、克明に 教誨師が講演で語る

東条英機らA級戦犯の最期、克明に 教誨師が講演で語る(京都新聞) - Yahoo!ニュース

2組目に加わった広田が万歳をしなかったと、作家の故城山三郎氏が小説「落日燃ゆ」で記述したことについて花山氏は講演で「広田さんも一緒に天皇陛下万歳大日本帝国万歳を三唱された。作者の誤解にすぎない」と明確に否定している。

落日燃ゆ (新潮文庫)

落日燃ゆ (新潮文庫)

  • 作者:城山 三郎
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1986/11/27
  • メディア: 文庫
 

以前、広田弘毅について、

yjochi.hatenadiary.com

とコメントしたことがありますが、史実は史実として捉えつつ、しかし、落日燃ゆで描かれている広田弘毅像には、広田弘毅の一面を描いているものがあって、あれはあれで魅力的ではないかなと、今は感じています。

もっと毅然と対応するべきであったと、後付けで言うのは簡単ですが、あの時代、軍部が専横を極めている状況下で、広田弘毅にできることには自ずと限界があったでしょう。広田弘毅と同じ時代に生きていた著者・城山三郎は、そういう共感を覚えつつ、あの作品を世に出したのではないかと、しみじみ感じるものがあります。