受刑者が開くネットストア 民間が運営関与の刑務所 外部接続PC使い初の訓練

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180623-00000053-san-soci

ネットに接続されたパソコンを使っての訓練は、男性受刑者5人を対象に7月11日から約4カ月の予定で実施。具体的には美祢市の道の駅「おふく」のネットストアを通販サイト「ヤフーショッピング」内につくり、道の駅で扱っている商品を販売する。
訓練にはヤフーと小学館集英社プロダクションが協力し、ネットストア作成方法などを教える。受刑者には「どうすれば顧客が満足して商品を買ってくれるのか」までを考えさせる。

従来の刑務作業は、木工とか、職人的な作業を身につけさせるようなものがほとんどでしたが、刑務所内でそういう作業を真面目にやっていても、では、出所後にそういう仕事に就くかというと、就かないということになりやすいものがありました。私が昔、検察庁で取調べていた被疑者も、服役中は木彫りの熊を作っていたと言っていましたが、「検事さん、出所してそんなの作りませんよ」と言っていて、やっていたのは覚せい剤の密売でした。
10年くらい前、弁護士会の見学で韓国へ行き、日本でいうところの少年院も見学した際に、そこではインターネットを使った起業を目指した実践的な教育が行われていて、日本とはかなり違うなと感じたことが思い出されます。
こういう、実践的な、服役後に実際に役立つことを刑務作業でやって覚えるという流れは、今後もさらに拡大してほしいものですし、そうしてうまく社会復帰することで再犯防止にもつながることでしょう。