https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180212-00010001-huffpost-soci
番組は、核・ミサイル開発問題でアメリカや韓国、日本と対立し続ける北朝鮮が選手団を派遣したことで、オリンピックが政治外交の舞台になっているなどと紹介した。
そうした流れの中で、三浦氏は朝鮮半島における安全保障問題に触れ、戦争によって北朝鮮の指導者・金正恩氏が死亡した場合、ソウルや東京、大阪に潜む北朝鮮のテロリストたちが活動し始めると指摘。中でも大阪について「今ちょっとやばいって言われていて」などと、潜伏者が多数いるとも受け取れる発言をした。
過去に、日本国内で北朝鮮による工作活動が行われた事実自体はあって、例えば、文世光事件と言われる事件では、犯人が大阪府警の警察官の拳銃、実弾を盗み出し、それを使って、当時の韓国の朴大統領を、韓国での演説中に狙撃し、近くにいた朴大統領夫人が死亡するという惨事になっています。日韓分断も図ったものだったと言われています。
北朝鮮に限らず、各国は、日本において、様々な工作活動を行い、その要員を置いている(日本人であったり外国人であったり)ものです。それについての情報収集活動は、日本の警備公安当局により行われています。
ただ、「戦争によって北朝鮮の指導者・金正恩氏が死亡した場合、ソウルや東京、大阪に潜む北朝鮮のテロリストたちが活動し始める」のか、「中でも大阪が今ちょっとやばい」のかと言われると、そもそも、工作活動というのは秘密裏に行われるもので、そういう根拠を明示できないまま、公共の電波で話すというのは、いかにも軽率で人騒がせ、デマにかなり近いという印象を受けるものがあります。そういう工作、工作員に対する対応の必要性、重要性を話すなら、もっと別の表現があるでしょう。
最近は、幼稚な物言いでも目立つのが受ける、マスコミにもてはやされるという、悪しき傾向がありがちで、憂慮されるものがあると思います。