相手が読んだことを確認できるGmailトラッキングサービスEmailOracle―「そのメール見落としました」は通用せず

http://jp.techcrunch.com/archives/20101011emailoracle/

仕組みはこうだ。実に単純である。EmailOracleはユーザーが送信するメールに画像を挿入する。受信者がメールをオープンするとEmailOracleのサーバに保管された画像がオープンされる。これでEmailOracleは受信者がメールを開いたことが分るのでユーザーにその旨通知する。通知はプラグインによってGmail内に表示されるダッシュボードに表示される(あるいはウェブサイトからも見ることができる)。

Deluxe版とPro版の場合、画像を自由に独自のものにカスタマイズできる。つまりトラッキングに使う画像を事実上ユーザーの目に見えない1×1ピクセルにできるということだ。

EmailOracleは受信者が画像をクリックすると発信者に通知が行かないようオプトアウトできるようにしている。しかし1×1ピクセルの画像ではそもそも画像が挿入されていたことさえ気づかない だろう。

メールを送る側では便利なシステムですが、オプトアウトが事実上できない仕組みにもできることで、物陰から相手の行動を見張っているような、倫理的に微妙な問題を生じさせかねないサービスということも言えるでしょうね。悪用される危険性もあり(例えばストーキングなど)、問題が多発すれば、法的規制の対象にすべきという議論が起きてくる可能性もあります。
便利さと並存する危険性ということに、今後、慎重に注視する必要性を感じます。