自民・高市氏「お願いベース」 別姓「反対」書状で釈明

自民・高市氏「お願いベース」 別姓「反対」書状で釈明(朝日新聞デジタル) - Yahoo!ニュース

この書状をめぐっては、有志として名を連ねた衆参50人のなかに男女共同参画相に就いた丸川珠代参院議員の名前もあり、野党からはジェンダー平等に取り組む閣僚としての姿勢を疑問視する声が上がっている。また、埼玉県議会の議長が自身のブログに書状を掲載して「選択的夫婦別姓に対する理解不足に辟易(へきえき)する」と訴えるなど、地方からも批判が出ていた。

 夫婦に同姓を強いるのは、「家」制度の名残であり、多くの場合、夫側の姓が選択されるという実態や、配偶者の一方の姓が選択されることで他方の姓が戸籍上の姓としては名乗れなくなるという点で、本質的に男女平等と相容れない制度と言わざるを得ないでしょう。

選択的夫婦別姓は、同姓にする、別姓にするということを当事者の選択に委ね、旧姓を通称として使用するケースが多い実態に法制度を合わせるもので、合理性が高く、速やかに採用すべきものと私は以前から考えています。

明治維新後に、武士階級の「家」制度を日本国民全体に押し広げたものの、その前は姓がない人々が多数を占め、それで家族の一体感が保てなかった、不都合が生じたといった話は聞いたこともなく、夫婦同性の強制がなくなれば困ったことが起きるというのは幻想、杞憂でしょう。

そういう不合理なことを、国会議員が地方議会に書面を送りつけて押し通そうとするのは、それ自体不合理なことであり世界的な恥と言っても過言ではありません。