https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171227-00000051-asahi-soci
チケットの高額転売問題に絡み、IT大手ミクシィは27日、子会社の「フンザ」(東京都渋谷区)が運営するチケット転売サイト「チケットキャンプ(チケキャン)」を来年5月末に閉鎖すると正式に発表した。
チケットのネットでの販売(転売)問題は、私がヤフー株式会社でネットオークションに関わっていた2000年当時からある、古くて新しい問題で、特に最近は、興行主やその周辺側からの攻勢が強まっている上、東京オリンピックが徐々に迫る中、政治方面でも、いわゆる「ネットダフ屋」への法規制が検討されるようになっています。かつてないほど、新たな法規制の可能性が高まってきつつある状況といえるでしょう。
警察当局も、そういう情勢の中、既存の刑罰法令を駆使して取り締まりに積極的に臨むようになっていて、「チケキャン」としては、このような情勢について、あまりにも無頓着であったのではないかという印象を、私は受けています。
転売で暴利を貪る転売屋(テンバイヤー)と、そうではない、行くつもりで買ったが行けなくなったので引き取ってもらいたいといった人々との間には、どこかで適正な線を引く必要があり、適正な販売、転売について、そのための場を提供することも、企業としての社会的使命であったのではないかという気はします。その意味で、サービス終了というのは残念な思いがします。