ネットオークション健全化への一歩となるか

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ヤフー株式会社と、コーチ・インク(以下、コーチ)は、「Yahoo!オークション」における偽造品流通撲滅対策に関する覚書を締結した。
今回の覚書は、“偽造者”を永久に市場から追放する環境を生み出すために必要となる、両社の密接な協力を促進することを目的としており、コーチからの情報提供による通知システムと、呼応する形で「Yahoo!オークション」が実施する積極的な対策、加えての予防措置といった、2つのフェイズに基づく対策の徹底について合意したというもの。
具体的には、偽造品出品の情報提供に基づく再発防止を踏まえた削除実施とその体制の確立のほかに、違反出品者のトレーサビリティの確実な実施、コーチからの偽造品を検出し削除するための自主パトロールの実施などが行われるとのこと。

私がヤフー株式会社に入ったのは、2000年の9月でしたが、入社後、退職(2007年3月)するまで、オークションは、常に最大の懸案事項でしたね。その仕様上、違法、不当な出品自体を阻止することは困難で、パトロールによる出品削除、問題ある利用者のIDディアクティベート等々、様々な対策を組み合わせて健全化を図る歩みを続けてきているわけですが、偽造品の削除にあたっては、偽造かどうかについて、権利者サイドの協力、情報がないと判断が困難で、時間をかけながら、上記の記事にあるような協力関係を構築してきているという経緯があります。
便利で役立つネットオークションという場を、より良いものにするため、こういった地道な活動が、今後も続けられることでしょう。