http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130625-00000019-nkgendai-ent
ヨットで太平洋を横断中に救助されたニュースキャスター、辛坊治郎氏(57)はこう言って目を潤ませた。命が助かったのは喜ばしいかぎり。だがこの一件、美談で終わりそうもない。辛坊氏の過去の発言を非難する書き込みがネット上に噴出している。
04年4月、イラクで高遠菜穂子さんらボランティアの日本人がイラク武装勢力に拘束された。このとき、辛坊氏はテレビで「自己責任」を主張。そのことでヤリ玉に挙がっているのだ。
昔、映画にもなった「評決」
- 作者: バリー・リード,田中昌太郎
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 1983/03
- メディア: 文庫
- 購入: 1人 クリック: 57回
- この商品を含むブログ (7件) を見る
を読んでいると、主人公の弁護士が、弁論の中で、冒険飛行中に太平洋上で行方不明になった飛行家のアメリア・エアハートに言及し、今なお人々がエアハートを探し求めていることを、人を尊重する国家、社会の現れ、として紹介していて、感銘を受けたことがありました。人が、自己実現のために様々な活動ができる、しかし、そこには危険が伴う、自己責任で臨むのは当然ですが、万が一の事態が発生した場合に、人の命を尊重し救助する、それができる態勢を持つ日本という国は、やはり優れた国なのだな、ということを、辛坊氏の遭難の件で、改めて強く感じました。
過去の辛坊氏の言動が批判の対象になっているようですが、そういう国に生まれたからこそ、自分だけでなく多くの人々が助かっているということを謙虚に受け止めて、今後の活動に、謙虚に生かしてほしいという気がします。