外交官の給料は高いか?〜「在勤諸手当」の現実

http://www.nikkei.co.jp/seiji/column.html

外交官の仕事はおカネがかかる。国内では課長補佐にあたる一等書記官など、一定程度の役職に就けば赴任先の政府関係者らを自宅に招き、もてなさなければならない。相手国との友好関係を維持し、日本の国益に資する必要な情報を収集するためだ。大使クラスになるとさらに付き合いは増える。「自宅での接遇で必要な人数分の和食器を日本から用意し、海外に持っていく費用だけでもバカにならない」(外務省の課長級職員)と言う。

検事でも、成績が良く性格が素直で上司の覚えもめでたいエリートは、外務省へ出向し在外公館へ赴任して、という日の当たるコースを歩みますが、私にはそのような機会がないまま辞めてしまったので、外交官の職務における「お金のかかり方」はよくわかりません。ただ、真面目に情報収集を行おうとすれば、それ相応の場所で飲食をともにし、相手の胸襟を開かせながら、というのは必要不可欠なことで、そのためにはそれなりの費用もかかるのは事実だと思います。そういった地道な活動が、ある時、突然、日の目を見て、大きな国益へとつながることがあるのも事実だと思いますから、使うべき費用は使えるようにすべきでしょう。
あまり抽象的に議論しても意味がないので、各国の物価水準に照らし、真に必要な経費はいくらか、といったことを、過去の勤務者からの調査結果等も踏まえ実証的に検討するなど、具体的な議論が不可欠ではないかと思います。