ジャニー氏の性加害問題、沈黙する司法と大手メディア BBC番組制作者が批判

ジャニー氏の性加害問題、沈黙する司法と大手メディア BBC番組制作者が批判(弁護士ドットコムニュース) - Yahoo!ニュース

番組のなかでは、元ジャニーズの4人の証言者が登場し、「合宿所」と呼ばれるジャニー氏の自宅で起きたことを生々しく語っている。英国では3月7日に放送された。

BBCがこのような番組を放映したことには大きな意味があると私も感じていますが、ただ、なぜ「今」なのかという疑問は残ります。記事にもあるように、報道をめぐる訴訟で、この問題は既に、かなり前に争われていて、司法判断も出ています。ジャニー氏がきちんと反論できる生前に、このような番組は放映されるべきであったと思いますし、その意味で、死後に、当の本人が反論もできない状態での放映は、あまりフェアなことではないという印象を払拭できないものがあります。ジャニー氏やジャニーズ事務所の肩を持つものでもありませんが。

刑法の旧強姦罪では、男性の貞操は保護されていませんでしたし、欧米でもカトリックの神父が信者の男児を弄んできたことが大きな問題になっています。そのようなことがなぜ起きてしまったのかという過去へ目を向けるとともに、そういうことが起きないためにはどうすべきかという、過去を教訓とした未来志向の発想も重要だと思います。