「ゆるい職場」は悪か?若手・上司に知ってほしい“キャリア不安”の解決策

「ゆるい職場」は悪か?若手・上司に知ってほしい“キャリア不安”の解決策(BUSINESS INSIDER JAPAN) - Yahoo!ニュース

──「ゆるい職場」とは、どんな職場のことでしょうか?

働く若者の能力や期待に対して、著しく仕事の負荷が少なく、やりがいや成長の機会が乏しい職場です。上司や先輩からのフィードバックが乏しいと感じてしまう職場でもあります。

私が検察庁に入ったのは平成元年(1989年)でしたが、平成になったとはいえ、組織はまだ昭和そのもので、様々な点で上司から厳しく指導されましたし、怒鳴りつけられたり、今なら明らかにパワハラとされるようなことは日常茶飯事で、自分自身、そういうものだと思っていましたし、怒鳴られたり叱られたりしないように仕事ができるようになりたいと、日夜、歯を食いしばって頑張っていたものでした。休みがないのは当たり前で、こういう仕事をしている以上、やむを得ないことだと思っていたことが思い出されます。

そういう環境に身を置けば、そこでひたすら頑張ることで力はつけられるものでもありますが、上記のような「ゆるい職場」では、能力もやる気もある人ほど物足りなく感じてしまうのは、わかる気がします。

今の時代、他律的な能力向上よりも、自律的な、自ら工夫して能力を向上させることが必要なのでしょう。組織外の様々な人々との交流も、インターネットを利用することで、インターネット前の時代よりも格段にやりやすくなってしますし、学べる、スキルを身につけられる機会は無数に存在しています。ゆるい職場では自分自身の時間も取りやすいはずですから、漫然と過ごすのではなく、意識を高く持ち徹底して学んでいくことが必要なのだろうと感じるものがあります。

ただ単に不満を持って終わるのではなく、不満をスタートにしてその先へと進む、つなげていく、そこが重要なのでしょう。