スティーブ・ジョブズ亡き後のアップルで、何が起きていたか?

スティーブ・ジョブズ亡き後のアップルで、何が起きていたか?: J-CAST 会社ウォッチ【全文表示】

  本書「AFTER STEVE アフター・スティー」(ハーパーコリンズ・ジャパン)の副題は「3兆ドル企業を支えた不揃いの林檎たち」。本書は、ビジネスの剛腕を誇るティム・クック(現CEO=最高経営責任者)とデザインの天才、ジョニー・アイブ(元CDO=最高デザイン責任者)。アップルを託された正反対の2人の確執を描いたノンフィクションである。

著者は、クックとアイブの成功は「社内離婚という失望で暗転した。二人の協力体制の解消は必然だった」と見ている。アップルはハードウェアからサービスへと社業の軸足を移したため、二人をつないでいた糸はほつれた、と結んでいる。

秘密のベールに覆われていたアップルの内情が、詳しく描かれているところに、本書の価値がある。

この本、既にKindleで買っていて、速やかに読書計画の中に組み入れて読みたいと巻あげているところです。

スティーブ・ジョブズのような、織田信長型の天才に率いられていた組織が、突然、トップを失うということはありがちなことで、その後、どうするか、どうあるべきかを考える上で、アップルの実例は参考になるところが大でしょう。

ハード面で、驚くべきものが生み出せなくなっているアップルが、今後、どのように発展し、あるいは衰えていくかを占う上でも、是非、読んでおきたいと考えています。