大麻密売団に「捜査照会来た」漏洩容疑 徳島・藍住町元副議長ら送検

大麻密売団に「捜査照会来た」漏洩容疑 徳島・藍住町元副議長ら送検(朝日新聞デジタル) - Yahoo!ニュース

捜査2課によると、金容疑者は昨年10月、グループのメンバーについて「捜査機関から町役場に照会があったら教えてほしい」と平石、阿部両容疑者に依頼。2人は今年1月、金容疑者に照会が来たと伝えた疑いがある。グループ内の少なくとも6人が昨年6月以降、本籍地を藍住町に移しており、府警は金容疑者が捜査の動きを把握するために分籍させたとみている。

ここまで組織的、大掛かりに捜査照会を漏洩していくというのは珍しいケースだと思いますが、捜査照会(捜査関係事項照会書という書面を発して行う)は、あくまで任意捜査ということもあってか、照会書中に秘密保持への協力を求めることはあっても、漏洩に対するペナルティは刑事訴訟法上、定められていません。上記の事件では、漏らしたのが地方公務員であったため地方公務員法違反(秘密漏洩)に問われていますが、これが民間人であれば刑事罰には問えません。

私も、かつては捜査照会をする立場にいたことがありますが、照会先によっては、被疑者や関係者らとの関係の近さから、照会したことが抜けていく危険性は感じつつ、慎重を期していたことが思い出されます。

こういうこともある、ということで、捜査機関側にとっては教訓になるケースと言えるでしょう。