「老後破産ー長寿という悪夢ー」

 

NHKスペシャルで放映されたものを書籍化したもので、番組放映時から話題になっていたのは認識していたのですが、読めていなかったので遅ればせながら読んでみました。

老齢になり少ない年金頼りで生きているような人々が、いかに困窮し生活難にあえいでいるか、多くの実例が紹介され、この問題の深刻さが伝わってきました。現状では、そういった人々は生活保護に誘導していく、ということにならざるを得ないと思われますが、生活保護予算も無尽蔵ではなく、中長期的な対策を講じる必要があるでしょう。

例えば、低所得の高齢者には公営住宅を提供した上で最低限の生活保障的なベイシックインカムを支給するとか、抜本的な対策を講じないと、多くの人々が貧困の淵の中で沈んでいくことになりかねないと思います。

この問題についても、引き続き勉強してきたいと思っています。