藤原啓の茶碗

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2017年に「徳川家康の書」で出演。40年程前、知人に「とある旧家から出た」と見せられ、一目惚れ。家族に内緒で山を売り資金調達したのに結果はまさかの500円!友人たちになんと言われるやら・・・と心配していたが、皆から面白かったと褒められ、地元の老人クラブでは100人の前で体験談を披露した。そしてそんなこともすでに忘れていた2020年の年の瀬、突然自宅に来客が。なんとあのお宝を仲介してくれた知人で、会うのは実に30年ぶり。曰く「番組を見た、申し訳ない」と今回のお宝を差し出した。

これ、再放送をたまたま観ていたのですが、贋作をつかまされて、普通はそこでがっくりで終わりそうなものが、テレビ出演を機に皆から注目され人気者になり、さらに、贋作を仲介した人がお詫びにと茶碗を持ってきて、と、物事が良い方向へと連鎖していて、おもしろいものだなと思いました。

出演者が、いかにも性格の良さそうな、人に好かれそうなおじいさんで、こういう人には人徳があって、一時的な失敗も、人徳の力で良い方向にと転ばせていく、そういう面があるのではないかという印象を受けました。

策士策に溺れる、と言いますが、ギラギラと何かを狙っていればかなう、というものでもないのかもしれません。