連合・芳野会長就任1年 国葬参列に募る不満、2期目はある?

連合・芳野会長就任1年 国葬参列に募る不満、2期目はある?(毎日新聞) - Yahoo!ニュース

芳野氏は就任直後から、立憲と共産党選挙協力に対し「相いれない」と繰り返し批判。今年2月には、参院選の基本方針に立憲や国民民主党を支援政党として明記せず、立憲などとの距離は広がった。一方で、麻生太郎副総裁ら自民党幹部と相次いで会食し、参院選を控えた4月には自民党本部で講演し、自民への接近ぶりが注目を集めた。加えて今回の国葬参列により、芳野氏への風当たりは強まる可能性がある。  

「自民側からこれまでも秋波は送られてきたが、ずっと毅然(きぜん)として対処してきた。今の執行部はそれができていないのではないか」  

連合の元幹部は苦言を呈する。

私は単なるしがない弁護士で、連合とも、それにまつわる政党とも何の関係もない一市民ですが、そういう立場から見ていても、連合は、今後、厳しい現状をどういう方向で推し進めていきたいのか、非常にわかりにくいものがあります。

国民生活における現状の最大の問題は、給料が上がらないこと、それにもかかわらず円安もあって物価がどんどん上昇し生活苦が増大していることでしょう。かつてのように、いたずらに労使が対決すれば良いというものではないにしても、労働者を安く使いたい経営者の側に身を置いているのが自由民主党ですから、それと馴れ合っているようでは、恩恵的な、申し訳程度のものは得られても、国民生活を大きく向上させるような成果は望めないと見るのが自然かつ合理的です。

ただ、単に騒いでストライキでも打っていれば給料が上がるという単純なものではなく、日本全体で生産性を向上させ、構造改革を進め、給与が上がる環境を積極的に作り出していく必要があります。その過程においては、一定期間、失業者もそれなりに出ざるを得ないでしょうし、それを受け止めるセーフティネット整備も不可欠です。

連合には、これまでの惰性に流されて展望もないまま政権と馴れ合うのではなく、国家社会をどうすべきかというビジョンを持ち積極的に臨み、既存政党がそれについて来られないのであれば、ついて来られない者は排除して、自ら新党を作るくらいの覚悟で臨んでもらいたいものです。