「北欧諸国はなぜ幸福なのか」

 

先日、

 

を読み、その後に出た

 

をこれから読むところなのですが、いろいろと検索してみると、「北欧諸国はなぜ幸福なのか」が出てきて、こちらを読んでみました。

著者は、スウェーデンを中心に北欧諸国について論じているのですが、特に感じたのは、教育費が基本的に無償で、国家社会で人材を育成していて、その中で有能な人材は大きな富を生み出して、国家社会全体が大きな利益を受ける、そういう良い循環が生じているという点でした。福祉国家を維持するために税金は高いものの、税金が国家社会のために生かされている、その実感が人々に持てる状態であり、例えば職を失っても失業中の給付や職業訓練が手厚く、安心して生活できるのも大きなメリットだろうと感じました。

日本の場合も、教育費は大学まで基本的に無償にして、奨学金もより手厚くし、返済も柔軟に行えるようにすれば、国家社会として、人材を大きく育成していくことができるでしょう。少子化対策にもなってくるはずです。

そういったことを、いろいろと教えられ、考えさせられた本でした。