「テロリズムの罠 左巻 新自由主義社会の行方」

 

車で移動中はオーディブルで本を「聴いて」いることが多く、時々、何かおもしろそうな本はないかと探すのですが、たまたまこれを見つけて、興味を感じ落として聴いてみました。

出版から十年余りが経過していますが、古さは感じず、むしろ、新自由主義批判など古くて新しい議論も満載で、著者が刑事被告人になった事件の話やロシア勤務当時のエピソードなど、楽しめる内容でした。

私自身は、新自由主義かどうかという、二者択一的な議論はいかがなものかと考えており、行き過ぎた新自由主義格差社会を生み多くの人々を不幸にする一方、行き過ぎた社会民主主義的な行き方も、社会の活力を損ない停滞を招くと考えています。両者の中間において、中庸を得た施策が、今後ますます求められていると思いますし、政治には正にそこが期待されると言えるでしょう。

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