「なぜこの店で買ってしまうのか ショッピングの科学」

 

参加しているビジネス書の読書会の課題図書になっていて、先月から読んでいたのですが、やっと読み終えました。結構長くて、読むのに骨が折れましたが、なかなか読み応えのある良い本でした。

私自身、「物」を売る商売はやったことがないのですが、著者は、コンサルタント、アドバイザーとして様々な業界を見てコンサルタント、アドバイザーをして活動してきた経験に照らしつつ、極めて具体的に、例を挙げつつ、駄目だったもの、良くなったもの、なぜ駄目でなぜ良くなったのかを実証的に説明しています。その例が豊富で、量があるので読むのに骨が折れたのですが、読んでいて、なるほど、そうだな、と思わせるところが多く、特に、小売で顧客をダイレクトに相手にする人々にとってはアイディアの宝庫だと思いました。そういう人々は、特に読んでみると良いと思います。

ちょっとしたことで、顧客に支持されることもあれば離れていくこともある、そこが難しく怖いところなのですが、そういった問題意識を少しでも持っている人にとっては、読むべき、読んで役立つ一冊でしょう。