入社0日で辞めた人も。新卒1か月で退職するZ世代の本音(bizSPA!フレッシュ) - Yahoo!ニュース
「ネットには『嫌な仕事は辞めちゃえ』と言う人がいっぱいいるので、それに影響されている部分はあります。実際、計算したら地方なら月10万円稼げば生きられるし、それなら日雇いでも稼げるので。常に履歴書が隣にある生活はめんどくさいですけどね」
私が大学を卒業したのは1987年(昭和62年)で、同級生は、当時の人気企業、有名企業に就職していきました。当時は終身雇用の社会で、転職市場も皆無に等しく、一旦就職した企業を辞めるのは、よくよくの事情がある場合に限られていました。面白くないことがあっても、我慢して勤め上げる、そういう社会でした。終身雇用、年功序列ですから、我慢して過ごしていれば徐々に給与も上がり、特に大企業ではそれなりの退職金ももらえて退職し、退職後の再就職も面倒見てもらえるという、そういう仕組みでした。
しかし、終身雇用も崩壊し、年功序列でもなくなり、面白くないのに無理をして勤め上げようという、そういうモチベーションが働かなくなって、上記の記事のようになるのは必然でしょう。
ただ、仕事というものは、我慢もしながらスキルを身につけていかないと、転職市場で「買って」もらえる存在はなかなかならないでしょうし、徐々に行き詰まっていくことにもなりかねません。今の時代は、正に完全な自己責任の社会になっているという気がします。