延期に揺れる晴海フラッグ 売り主は補償も説明会も拒否

延期に揺れる晴海フラッグ 売り主は補償も説明会も拒否(朝日新聞デジタル) - Yahoo!ニュース

民事調停には約20人が参加する予定。購入者側の代理人の轟木博信弁護士によると、購入者には昨年6月下旬、引き渡しが1年程度遅れるとの通知が売り主から届いたという。購入者は当初、引き渡し延期に関する説明会の開催などを求めたが、売り主側は拒否。延期に伴ってかかる家賃分などの補償についても「五輪延期に伴う引き渡しの遅延は、法律上、補償が必要な場合に該当しない」と拒んでいるという。

 どういう契約になっているかがわからないので、この対応が法的に問題ないのか問題あるのか、判断しかねるものがありますが、購入者としては、オリンピックが延期になるとは夢にも思っていなかったはずで、引渡が大きく遅延することで、人により多大な損害が生じ、また生じようとしていることは容易に推測できます。

そもそも、その年の7月、8月にオリンピックを挙行しようとしているのに、その年の2月になっても東京は非常事態宣言中で、それも延長とされようとしていて、そんな状態でオリンピックが挙行できるのでしょうか。ワクチン接種もまだまだこれからという状態で、オリンピックまでに国民のどの程度がワクチン摂取を受けられているかの具体的見通しも立っていません。オリンピックも競技によっては選手選考も進んでいないとのことであり、仮に無観客で実施するとしても全世界から万単位の選手が東京に集まることになり、変異種が出現して全世界で都市のロックダウンが今なお続いている状態で、どれほどの選手が東京に集まるのでしょうか。

結局、今年の7月、8月にオリンピックを挙行するというのは、幻想、砂上の楼閣でしかない、というのが常識的な判断でしょう。

そうであれば早期に中止を決めることで、上記の紛争にも解決の道筋がつきます。

購入者は、オリンピック挙行という幻想、砂上の楼閣にしがみつく人々の犠牲者と言えるでしょう。