著者は、以前に
を出していて、それについては本ブログで
とコメントしたことがありますが、「新」は最新版であり、現状が語られています。
私自身、法曹界に入って、司法修習生以降ではほぼ34年になり、その間、自分自身の経験や見たり聞いたりしてきたことで、それなりにこの業界の実態については知識がありますが、知らないことも当然あって、これを読みながら、知っているところは、ああそうだなと思いながら、また、知らないところは興味を感じつつ読み進めました。特に、大事務所における内情は、断片的にしか聞くことがないので、この本を読みつつかなり参考になるものがありました。
法曹を目指す法学部生、法科大学院生にとっては目指す業界の研究に役立つでしょうし、司法修習生にとっては来るべき就職の参考になるでしょう。また、若手弁護士が転職を勘上げる際にも、有益な情報、視座を与えてくれるものと思います。また、弁護士に依頼する側においても、依頼される側の内情を知る上で参考になるはずです。
立場、状況によりいろいろな役立ち方がされる本だと感じました。