三菱国産ジェット、事実上凍結へ 開発費巨額に、コロナで需要消滅

三菱国産ジェット、事実上凍結へ 開発費巨額に、コロナで需要消滅(共同通信) - Yahoo!ニュース

巨額の開発費を投じ、官民で約半世紀ぶりの国産旅客機を目指したが、ノウハウ不足で6度納期を延期していた。国の産業政策にも大きな打撃となりそうだ。

 引っ張るだけ引っ張って、遂に終わりましたね。元々、自前で航空機を作るというプロジェクト自体が無謀だったのではないかと思います。

日本万歳的な論調の中で、自前で国産を作ります、というケースが結構あって(最近で言うと戦闘機とか)、そういう気概は良いと思いますし、本当に良いものが出来上がるならそれに越したことはないのですが、出来もしないことを、業界や群がる魑魅魍魎的な人々の私利私欲のために無理にやって、ということが少なくない印象を受けます。無理に国産を目指すのではなく、良いものを海外から買って導入することも、積極的に検討、実行すべきでしょう。

技術が継承されない、などという反論が予想されますが、途中で頓挫して放棄されたプロジェクトを、巨額の資金を投じて行って、どういう技術が継承されるのでしょうか。継承したければ、学校でも作って教えたほうが、よほど経費は安く済むでしょう。

日露戦争でも、多くの輸入兵器が使われていて、それで日本は勝利したのであって、うまく輸入品を選択して使いこなすのも重要なことだと思います。

この空しい結末を、単に虚しさだけで終わらせるのではなく、劣化した日本で、できることとできないことを峻別しできないことには手を出さないことも重要であるという教訓として語り伝えるべきでしょう。