前に、
を読んでいたのですが、今回読んだほうは、違った描き方で永田鉄山の生涯を辿っていて、じっくりと読めました。
著者も検討しているように、永田鉄山が存命なら、日本は違った道を歩んだのではないか、日米開戦、膨大な犠牲者を出しての敗戦という道は避けられたのではないかということは、昭和史を少しでも学んだものは考えます。答えが出るようなものではないのですが、そういう問いを今になっても招くところに、永田鉄山という人物の大きさや影響力というものがあったということでしょう。
諏訪湖のほとりで日本を見つめながら、あの世の永田鉄山は何を思っているのでしょうか。