神戸山口組の名門、山健組組長逮捕に衝撃走る「自らバイクでヒットマンとは…」山之内幸夫弁護士も絶句〈週刊朝日〉

神戸山口組の名門、山健組組長逮捕に衝撃走る「自らバイクでヒットマンとは…」山之内幸夫弁護士も絶句〈週刊朝日〉(AERA dot.) - Yahoo!ニュース

トップ自らがバイクに乗って実行犯として銃撃に及んだことに衝撃が拡がった。山健組関係者がこう話す。
「中田組長が逮捕されたと聞いて、軽い微罪か、形式的なものと思っていた。それが8月の銃撃事件のヒットマンだと聞き、絶句です。ヤクザ相手に銃撃するのは、若い組員がやる仕事ですわ。親分は影でそれを支える。それが名門、山健組の親分自らがバイクに乗りヒットマンとして、銃撃するなんて前代未聞ですね」

 山健組といえば、「山健でなければ人にあらず」とまで言われた山口組の名門で、その組長が自らヒットマンになるところまで追い込まれていることには、私も驚きました。

 

山口組三国志 織田絆誠という男

山口組三国志 織田絆誠という男

 

 を、最近読んだのですが、神戸山口組から分派した任侠山口組が、ヤクザ(関西では「極道」)「ニューウェーブ」という位置付けにあり、山健組の構成員も相当数が任侠山口組に移ったようで、神戸山口組が、六代目山口組と任侠山口組の間で、切り崩しにもあい、相当に追い込まれているのではないかと推測されます。

かつては、ヒットマンになれば、長期の受刑になっても、長くて懲役15年から懲役20年程度で出所(仮出所)でき、その間の家族の生活は保障され、出所(仮出所)時には数千万円の功労金が支給され、一躍、組幹部として活動できるという状況がありました。

それが、今では、懲役刑も最高で30年と長くなり、下手をすると無期懲役刑になって最低30年は服役する(最悪は死刑)、という、塀の中に沈むと人生終了という厳しい状況になっていて、敢えてヒットマンになる者が見つけ難くなっている状況にあるようです。そうなると、ヒットマンになるのは、かなりの高齢者、重い病気を抱えて先行き短い者か、そうでなければ組長本人くらいしかいなくなってしまうでしょう。

反社会的勢力に、何ら同情するものではありませんが、あまりに追い込まれると、一斉に地下に潜って、全くコントロールができない、任侠という、建前であってもギリギリの縛りから外れた、手に負えない悪と化すのではないかと心配です。