「人生の墓場に入ったとずっと思っている」。厚労省の職員や退職者の叫びと改革への動き

「人生の墓場に入ったとずっと思っている」。厚労省の職員や退職者の叫びと改革への動き(BuzzFeed Japan) - Yahoo!ニュース

業務量負担の要員として、3分の2の職員が「厚労省全体の人員が不足している」と答え、半数の職員が「仕事や心身の健康に悪影響を与える職場である」、20代後半の職員の約半数が「辞めたいと思うことがある」とした。

私自身は、検察庁勤務の経験だけで法務省勤務の経験はありませんが、知人等から聞いていると、中央省庁において(議会対応という意味では中央省庁に限らないと思いますが)国会対応で費やす労力、時間が相当なものです。国会議員からの質問通告の締切時間を、準備できる合理的な間隔を置いたものにして、それを過ぎた場合は、質問通告がない質問という前提で対応することを徹底することが必要でしょうし、また、人員不足なら人を増やすことを真面目に検討、実行すべきでしょう。

かつてのような、公務員の旨味(多額の退職金とか天下りによる豊かな老後など)がなくなっている現在、「今」における処遇をきちんと行わないと、かつてのように、我慢していればいずれはバラ色の日々がくる、といった我慢ができなくて、優秀な人ほど早く辞め、組織が弱体化することになりかねません。それは、結局は国民全体にとっての損失につながるものであり、早急に打つべき、打てる手を、厚生労働省だけでなく全省庁で打たないと、取り返しがつかないことになってしまうでしょう。

日本が低迷する中、公務員を叩いて鬱憤を晴らすことが是とされる風潮が続いてきましたが、正当な批判は行いつつも、公務員が人間らしく働ける環境を作っていくことにも、国民はきちんと目を向けるべきだと思います。