懐かしの刑事事件から進行中の事件を予想する

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カルロス・ゴーン被告人らの事件で、第1回公判がいつ頃になるか、時々、マスコミ関係者から聞かれるのですが、その参考にと思い、かつて自分が主任弁護人を務めていた上記事件の経過を振り返ってみました。

この事件も、東京地検特捜部起訴でしたが、2007年8月に最終の起訴があり、公判前整理手続を経て、翌2008年5月に第1回公判となりました。その間、9か月かかったことになります。詐欺事件が2件あり、証拠資料もかなりの分量で、罪名も異なり単純には比較できませんが、日産関係の事件と似通ったものを感じます。

日産関係の事件で、最終の起訴は(多分、もう、追起訴はないだろうと思いますが)今年の4月で、そこから9か月となると来年1月になります。報道によれば、弁護人も初公判は来年になるとコメントしているようで、年内中の第1回公判は、まずなさそうです。年度末の3月あたりに第1回公判を入れるかどうか、現実的には来年4月、連休明けの5月あたりというところではないかと、私は推測(あくまで推測ですが)しています。