望まぬ転勤廃止で新卒応募10倍に AIG損保の決断

望まぬ転勤廃止で新卒応募10倍に AIG損保の決断(NIKKEI STYLE) - Yahoo!ニュース

白河 「会社の内示だからしょうがないよね」と諦めて受け入れていた時代とはまったく変わってきましたね。共働きが増えている背景も影響していると思うのですが、転勤を渋る理由として「妻が仕事を辞められないので」といった声もありましたか。
福冨 ありましたね。他社に配偶者がいる当社の女性社員の中にも、「夫が転勤になりましたが、ついていきません」という方が出始めています。今の時代に合った働き方の見直しが、当社だけでなく社会全体で進めないといけないと感じます。

 私が大学を卒業したのは1987年(昭和62年)、検事に任官したのは1989年(平成元年)ですが、当時は、現在の総合職採用は全国転勤が当たり前で、個人の事情より組織の都合を優先するのが当たり前、嫌なら辞めろというのが当然という風潮でした。時代は変わったものだと思います。

以前、知人の検察庁幹部と話していた際に、現在は、出産、育児休暇等々、組織表上は存在していても実際は動いていない検事が結構いて、名目上の数と実際が違うという話をしていて、そういうものなんだなと感じたことがありました。嘆き悲しんで、というのは昭和を引きずった古い発想で、そういう後ろ向きな発想ではなく、新たな流れの中で、個々のパフォーマンスをどこまで引き出して発揮させるか、どこが大きく問われているということでしょう。そういう印象を記事を読み受けました。